江戸時代に始まった三池の石炭産業は、明治6 年(1873) から明治政府によって経営されるようになりました。
初めは西洋の技術者、後に国内で養成された技術者の手により西洋技術が導入され、模範炭鉱として成長しました。
出炭量も増加し、三池の石炭は外貨獲得のため海外へ送られました。戦前の三池炭鉱の特色であった、囚人による炭鉱での労働も官営化とともに始まっています。
明治22 年(1889) に民営化されるまでの16 年間の官営時代に、近代三池炭鉱の土台が築かれたのです。
官営化から150 年の本年、石炭産業科学館は、日本最大の炭鉱「三池炭鉱」のはじまりの物語を綴ります。