【時代の生き証人の肉声を聴く】
―紡がれた記憶から見えてくるものとは?―
今から150年前、三池炭鉱は明治政府の官営事業として本格的に始まり、近代日本の発展に大きく貢献してきました。
他方で、負の遺産とも呼ばれる出来事が暗い影を落としてもきました。さまざまな歴史を刻んできた炭鉱が閉山してから、すでに四半世紀が経ちました。
今日、その歴史は地域の人々にどのように記憶されているのでしょうか。ユネスコ世界遺産登録の前と後とでは、どのような変化があったのでしょうか。
令和5年度 掘り出し物語 第2回は、過去10年以上にわたり、学生とともにフィールドワーク調査を行ってきた松浦雄介さんに、大牟田・荒尾の人々にとっての三池炭鉱の記憶についてお話しいただきます。
【講師プロフィール】
松浦 雄介(熊本大学人文社会科学研究部教授)
1973(昭和48)年生まれ。
専門は社会学。
2003 年に熊本大学に着任、2010 年頃から大牟田・荒尾に継続的に通い、三池炭鉱の社会学的調査を行う。
主な業績に「記憶と文化遺産のあいだ―三池炭鉱の産業遺産化をめぐって」『西日本社会学会年報』11、2013 年など。
【三池炭鉱掘り出し物語とは】
大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブと共催で隔月1回、三池炭鉱にかかわる人々から貴重な話を聞く、連続講演会。
三池炭鉱をとりまく歴史や技術、社会など様々な側面から、多くの炭鉱関係者に語ってもらうことで、三池炭鉱の物語を掘り出し、今後に伝えていくことを目指しています。
■日時:令和5年10月21日(土)14:00~15:30(開場13:30)
■会場:大牟田市石炭産業科学館 オリエンテーション室
■料金:無料。事前申し込み等不要。
■主催:大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ 大牟田市石炭産業科学館