大分市石炭産業科学館

旧三井港倶楽部
建設当時の港倶楽部
 旧三井港倶楽部は、三池港を訪れる上級船員用の宿泊施設として、三池港が開港した明治41年(1908)に建てられました。
 当時は、和洋館並立形式で建設されましたが、現在は洋館のみが往時の姿を伝えています。明治時代の西洋館として九州を代表するハーフチンバー・スタイル(木骨様式)の建築物です。1階には応接間、談話室、食堂、球技室(ビリヤード)、2階には広間、3つの寝室、談話室があり、屋根裏はボーイ部屋がありました。
現在の港倶楽部
現在の港倶楽部
 昭和61年(1986)に改修工事が行われ、現在は結婚式や食事の場として広く市民に開放されています。建設されてから90年以上が経ちましたが、当時の形態をよく伝えており、大牟田を代表する優れた建築物です。
 また、玄関手前の右側に団琢磨の書による「大浦坑遺址」碑があります。碑が掲げてあるレンガ壁は、大浦坑にあった倉庫の壁です。現在は結婚式場やレストランとして利用できます。

参考資料 福岡県の近代化遺産

Copyright(C) 2002-2024 OMUTA COAL INDUSTRY AND SCIENCE MUSEUM. All rights reserved.